2013年10月9日星期三

損益計算書

簿記のもう1つの目的に、企業の経営成績を明らかにするということがありました。 

経営成績とは、どれくらい儲けたか、どのように儲けたのかといった事で、収益と費用で
表されます。収益から費用を差し引いたものが儲けになり次のような算式になります。

収益 - 費用 = 儲け

儲けのことを「当期純利益」 と言います。

企業の会計期間の経営成績を明らかにするための表を損益計算書 (そんえきけいさんしょ)といいます。
損益計算書は次のように表されます。

貸借対照表

貸借対照表は企業が事業活動を営むにあたりどれだけの資金を外部から調達し、そし
てその調達した資金をどのような事業活動に投資し運用しているのかという企業の財政
状態をあらわしている表のことです。

B/S(バランスシート) とも言われています。

貸借対照表は、次のように表されます。

貸借対照表と名前はついていますが、左右に分かれた1つの表に過ぎません。
左側に資産と書かれていますがこれは、資金の使い道を表し
借方(かりかた)と呼ばれ
ます。

右側は調達した資金で、貸方(かしかた)と呼ばれます。右上が負債(ふさい)、右下が
資本(しほん)となります。
貸方のうち、負債は将来返済の義務があるもの、資本(しほん)は返済義務がないもの
です。

例えば, あなたが会社を設立するために自己資金を1,000万円用意し、自分の事務所と
なる建物を立てたとします。

この時用意した1,000万円が100%自分のお金であれば、それは負債(借金)ではなくて
資本になります。

貸借対照表に当てはめると建物が資産で、1,000万円が会社で言えば資本金、個人で
言えば元入金になります。

一方、用意した1,000万円の内、700万円を金融機関から借り入れて残り300万円を自
分で用意したとすると、資産は1,000万円ですが実際は、借金を700万円しているという
ことになります。

貸借対照表に当てはめると建物が資産で、借り入れた700万円が負債、自分で用意し
た300万円が資本となります。

負債と資本の合計額は、必ず資産額に一致するようになっています。
これを
貸借対照表等式といい次のように表します。

資 産 
= 負 債 + 資 本

複 式 簿 記

複式簿記は企業の家計簿と言われ、1度に2つの情報を記録します。
つまり月末の現金残高という結果だけでなく、どのような取引によって現金が増減した
のか、という原因にも着目して帳簿に記録していく方法です。
当サイトでは、この複式簿記を勉強していくことになります。 

先ほどの家計簿を
原因結果で表すと、

11/3  参考書を現金2,500円で購入
  <原因> 2,500円で参考書(商品)を購入した。
  <結果> 現金が2,500円減った。
10  通信費を現金1,500円で支払う
  <原因> 1,500円で通信費を支払った。
  <結果> 現金が1,500円減った。
16  参考書を現金8,700円で購入
  <原因> 8,700円で参考書(商品)を購入した。
  <結果> 現金が8,700円減った。
25  商品を現金220,000円で売り上げた
  <原因> 220,000円で商品を売った。
  <結果> 現金が220,000円増えた。
26  家賃を現金30,000円で支払う
  <原因> 30,000円で家賃を支払った。
  <結果> 現金が30,000円減った。
になります。

複式簿記では、取引が発生すると借方かりかた
貸方かしかたという科目に分けて記帳します。
原因と結果に分けた取引を借方、貸方に分けて表してみます。

日付 借方 貸方
11/3  商   品    2,500  現   金     2,500
10  通 信 費     1,500  現   金     1,500
16  商    品    8,700  現   金     8,700
25  現   金  220,000  売   上   220,000
26  支払家賃   30,000  現   金   30,000

借方を「自分」、貸方を「他人」と覚えると理解しやすいですよ。
例えば、11/3は自分に2,500円の価値がある商品が手に入り、他人に現金2,500円を
渡したといった感じです。

この様に、
取引を借方、貸方に分ける処理を仕訳(しわけ)といいます。 複式簿記では、取引が発生するたびに、仕訳を行います。